正直に書きますが、私は料理があまり上手くありません。
野菜を切れば転がるし、肉を切れば汁が垂れる。まな板の上でおさまらず、作業台どころか床にまで飛び散っていることがしょっちゅうでした。拭くのは毎回のことで、それが当たり前だと思っていました。
まな板をフチ付きに変えてから、これがなくなりました。
たったそれだけの構造の違いなのに、キッチンの汚れ方が変わります。同じように「自分の料理の雑さ」に困っている方がいたら、まな板を疑ってみてほしいです。
この記事では、実際に使っているものを含めて4枚を比べます。

野菜は転がるし、肉汁は垂れるし。拭くのが当たり前だと思っていました
選ぶ前に決めておく3つのこと
1. フチがあるかどうか
これが今回いちばん伝えたい点です。
まな板の縁に数mmの立ち上がりがあるだけで、転がりやすい野菜も、肉や果物から出る汁も、まな板の内側で止まります。作業台に流れないので、拭く回数が減ります。
意外なことに、フチ付きは少数派です。今回比較する4枚のうち、フチがあるのは1枚だけでした。今回集めた範囲では、フラットなタイプが大半です。
料理に慣れている人は、そもそも汁をこぼさないのかもしれません。でも私のように手際が良くない自覚がある人ほど、フチの効果は大きいと思います。

手際が良くない自覚がある人ほど、フチは効くと思います
2. 色は「汚れが見えるか」で選ぶ
ここは意見が分かれるところだと思いますが、私は明るいほうの色を選びました。
黒やダークグレーのまな板はおしゃれで、汚れが目立ちません。ただ「目立たない」は「気づけない」ということでもあります。
私はずぼらで、漂白をこまめにできるタイプではありません。だからこそ汚れやカビに気づける色にしました。明るいグレージュにしておけば、黒ずみが出たときにすぐ分かります。気づけば洗える。気づけなければそのままです。
見た目で選ぶなら黒、衛生管理で選ぶなら明るい色。自分がまめかどうかで決めるのが正解だと思います。

ずぼらなので、漂白をこまめにできる自信がなかったんです
3. 形とサイズ
最近はかまぼこ型(D型)が増えています。片側が直線、反対側が丸い形です。
丸い側を手前にすると体に沿うので、調理スペースを無駄なく使えます。私も使っていますが、切る面が広く感じます。四角いまな板より面積は小さいはずなのに、不思議と窮屈さがありません。
サイズは、S(22〜25cm前後)・M(30cm前後)・L(35cm前後)が一般的です。厚みと重さはサイズによってかなり変わるので、収納場所と洗いやすさを考えて選んでください。
1. atRise フチ付きエラストマーまな板(使っているのはこれ)

▶ フチ付き エラストマー まな板 かまぼこ型 食洗機対応(atRise)
2,180円〜2,480円(フチ付き)/★4.59(1,742件)/atRise(アットライズ)
今回の4枚で唯一フチが付いているのがこれです。私が使っているのはLサイズのグレージュで、定価2,480円のところ支払いは1,984円(クーポン利用後)でした。
同じ商品ページに「フチなしの従来デザイン」も並んでいます。1,480円からという表示はそちらの最小サイズの価格なので、フチ付きを買うつもりなら2,180円(M)か2,480円(L)と思っておいてください。ここは間違えやすいところです。
- フチ付きのカラーは2色:グレージュ・ブラック(フチなしの従来デザインは5色展開)
- Lサイズ:35×29cm/厚さ2cm/410g
- Mサイズ:30×25cm/285g
- 素材:TPU・ポリエチレン樹脂・エラストマー
- 食洗機対応・抗菌加工あり・耐熱90℃
使ってみて
床に飛び散らなくなった
これに尽きます。フチが汁と食材を受け止めるので、作業台の外まで飛んでいくことがなくなりました。切った野菜が転がって落ちることもありません。
キッチンの拭き掃除の回数が明確に減りました。まな板を替えただけで床の汚れ方が変わるとは思っていなかったので、これは予想外の効果でした。

まな板を替えただけで床の掃除が減るとは思いませんでした
グレージュにして正解だった
選べるのはグレージュかブラックの2色で、汚れに気づける明るいほうにしました。実際、明るい色だと黒ずみがすぐ分かるので、「そろそろ洗おう」の判断がしやすい。ずぼらな自覚がある人には、この色選びをおすすめします。
かまぼこ型は切る面が広く感じる
四角いまな板から変えたのですが、狭くなった感じがしません。むしろ広く感じます。丸い側が体に沿うぶん、まな板を手前に引き寄せられるからだと思います。
軽くて洗いやすい
410g(Lサイズ)なので、片手で持ち上げて洗えます。食洗機対応と書かれていますが、うちには食洗機がないので、そこは確かめていません。
買って2か月ですが、不満は今のところありません。むしろ全サイズ揃えたいと思っているくらいです。使い分けができれば、洗い物のタイミングに追われずに済むので。

正直、全サイズ揃えたいと思っています
気をつける点
使用感の不満はないのですが、スペック上で気づいた点を挙げておきます。
スペック欄に滑り止めの記載が見当たりません。後述する京童工房のまな板は「両面に滑り止め」と明記していますが、こちらは仕様表に書かれていない。私は特に困っていませんが、気になる方は確認してください。
Lサイズは厚さ2cmとややしっかりめです。薄いまな板に慣れていると、収納時に少し場所を取ります。
2. e-kit 丸まな板

▶ まな板 かまぼこ型 丸 グレージュ 黒 半月(e-kit)
1,880円〜2,580円(S〜L・単品)/★4.71(6,556件)/e-kit(いーきっと)
評価は京童工房と並んで最も高く(★4.71)、レビュー数は今回の最多(6,556件)です。数字だけ見れば、これが一番選ばれています。
特徴はマット表面加工で汚れが溜まりにくいこと、「90日間の安心保障」と記載があること(対象範囲や条件までは書かれていません)。カラーはブラックとオリジナルのグレージュの2色で、素材は熱可塑性エラストマー、耐熱は130℃です。
- S:24×21.4cm/厚さ0.4cm
- M:30×26cm/厚さ0.4cm
- L:35×29cm/厚さ0.5cm
「手前で切って、奥に食材を置ける」という使い方が想定されていて、そのまま食卓に出せる皿代わりの用途も紹介されています。厚すぎない設計で収納しやすいとのこと。
ただしフチはありません。汁がこぼれる問題を解決したい方には向きません。
向いている人:レビューの多さで安心して選びたい方。保証を重視する方。おしゃれさを優先する方。
3. 京童工房 D型抗菌まな板

1,996円〜4,980円(XS〜L)/★4.71(5,330件)/京童工房
評価はe-kitと並んで★4.71、レビュー5,330件。こちらも定番です。
注目したいのは両面に滑り止めが付いていること。今回の4枚で明記されているのはこれだけです。硬い野菜を切るときの安定感を重視するなら、この一点は効いてきます。
サイズはXS・M・Lの3展開です。
- XS:25×22cm/厚さ0.4cm/230g/1,996円
- M:30×26cm/厚さ0.4cm/310g/3,680円
- L:35×28cm/厚さ0.5cm/518g/4,980円
サイズによる価格差が大きいので、そこは注意してください。
厚さ0.4〜0.5cmと薄く、収納場所を取りません。ただしこの薄さはe-kitも同じで、ここは差になりません。自由に曲げられるので、切った食材を鍋に移すのは楽です。
カラーはベージュ・グレー・ネイビー・ブラックの4色。なお耐熱温度は商品ページに記載が見当たりません。
こちらもフチはありません。
向いている人:滑り止めを重視する方。硬いものを切るときの安定感がほしい方。曲げて食材を移したい方。
4. マーナ 滑りにくいまな板

▶ marna マーナ 滑りにくいまな板 S・M 食洗機対応
2,879円〜3,979円(S〜M)/★4.68(1,210件)/ヤマソロ ホームライフ店
4枚のなかで唯一、エラストマー系ではないまな板です。素材はABS樹脂とポリウレタン。マーナは日本のキッチン用品メーカーで、ブランドで選びたい方には安心感があります。
- S:23×23cm/厚さ1.1cm/408g
- M:36.4×25.5cm/厚さ1.3cm/759g
- カラー:ダークグレー・グレー
耐熱温度だけは注意
⚠️ 耐熱温度が70℃で、今回の4枚では最も低い数字です。
- マーナ:70℃
- atRise:90℃
- e-kit:130℃
- 京童工房:記載が見当たらない
食洗機対応と明記されてはいますが、高温モードを常用する方は確認したほうがいいと思います。
Mサイズは759gと、今回のなかでは重めです。しっかりした作りの裏返しでもあります。
向いている人:日本メーカーの製品がいい方。安定感のある厚みを求める方。
4枚を並べると
| atRise | e-kit | 京童工房 | マーナ | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 2,180〜2,480円(フチ付きM/L) | 1,880〜2,580円(S〜L・単品) | 1,996〜4,980円(XS〜L) | 2,879〜3,979円(S〜M) |
| 評価 | ★4.59 | ★4.71 | ★4.71 | ★4.68 |
| レビュー数 | 1,742件 | 6,556件 | 5,330件 | 1,210件 |
| フチ | あり | なし | なし | なし |
| 滑り止め | スペック欄に記載なし | 記載なし | 両面あり | 商品名で訴求 |
| カラー | グレージュ・ブラック | グレージュ・ブラック | ベージュ・グレー・ネイビー・ブラック | ダークグレー・グレー |
| 耐熱 | 90℃ | 130℃ | 記載なし | 70℃ |
| 厚み(L) | 2cm | 0.5cm | 0.5cm | 1.3cm(M) |
| 素材 | エラストマー他 | エラストマー | エラストマー | ABS樹脂 |
| 保証 | — | 90日間の安心保障の記載あり | — | — |
まとめ
何に困っているかで選ぶのがいいと思います。
- 汁や食材がこぼれる/床が汚れる → atRise フチ付き(今回唯一のフチ付き)
- まな板がずれる → 京童工房(両面滑り止め)
- とにかく選ばれているものを → e-kit(レビュー6,556件・90日間の安心保障の記載あり)
- 国内メーカーの安心感 → マーナ(ただし耐熱70℃)
私はatRiseのフチ付きを使っていて、買い替えて一番良かったキッチン用品かもしれないと思っています。料理の腕は変わっていないのに、キッチンが汚れなくなったので。
まな板を選ぶとき、多くの人は素材やサイズを見ると思います。でも「自分がどう散らかすか」から選ぶと、失敗が減るはずです。汁をこぼすならフチ付き、洗い忘れるなら明るい色、ずれるなら滑り止め。
キッチンの床まわりの話として、床に置いた袋が邪魔で、ゴミ箱を買い替えましたと透明キッチンマットで転びかけた話も書いています。この3つで、うちのキッチンの床はだいぶ片付きました。
ゴミ箱はその後、センサー式のものも追加しました。
※価格・在庫・レビュー件数は執筆時点のものです。最新の情報は各商品ページをご確認ください。


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